成功例
成功した2人は,もともと意欲がほとんどなくて,塾も親が行けって言ったから来ているだけの状態だった。
もちろん将来のことなど考えてもおらず,目標もなく部活に勤しむだけの生活。
そんな状態の子に「継続は力なり」なんて説いても無駄なのは明白。
だから,この三日坊主勉強法を取り入れたんだけど,やっぱり計画表を作るまでが大変だった。
学校の宿題も予想して計画に組み込んだしね。
授業は週に2日,月曜日と木曜日に1時間ずつで,宿題のチェックと,次の宿題の準備問題を指導した。
本当にこれしかしていなかったんだけど,テストでは全科目で前回よりも良い点が取れた。
まあ,それまで全くテスト勉強をしていなかったから当たり前なんだけど。
良かったのはその後。
生徒の1人は完全にやる気スイッチが入った。
地頭がいいのは気づいていたんだけど,宿題が大変だって毎回言っていたのは演技だったそう。
あれだけの宿題でこんなに点数が取れるなら次のテストはもっと取りたいなんて言ってくれて,勉強法は変えず,宿題の量を増やし,レベルも上げた計画を一緒に作った。
もう1人の生徒は塾の宿題に学校の宿題が組み込まれていたのが気に入ったらしく,次も作ってくれと。
ただ,部活が忙しいのは変わらなかったから,そこまで宿題の量,レベルは変えなかった。
その2人は中学卒業まで在籍してくれたんだけど,前者は入塾した頃からは考えられない高校に,後者は高校でも部活に打ち込みたいと,偏差値的には低いけど,目標にしていた高校に進学した。
もちろん卒業までは色んなことがあったけど,三日坊主勉強法をきっかけにこんな結果を残した生徒がいたことだけは伝えておきたい。
まとめ
最初にもいった通り,この方法は再現性が低い。
つまり,君が実践しても,成果が出るかどうかは分からないということ。
こんな方法を薦める塾もそうそうないから,やるなら自力で,となってしまうから,この方法を使うなら慎重にね。
まあ,勉強しないよりはましだし,計画を立てるのが上手になるだけでも勉強としては上々。
将来の夢がなくてやる気になれないそこの君。
きっかけはなんだっていい。
勉強がしたくなる方法を探すことだけはやめないでおこうね。