4.計画を立てる
問題集1冊を習得する目安は,定着のための復習も含めて,どの問題集でも最長で3ヶ月。
1科目だけ集中して勉強するということはないから,何冊か並行して使うことになるよ。
そして,問題集を使う前に,入試の傾向に合わせて勉強する内容を絞り込む作業が必要。
受ける大学の入試を分析して,どの分野のどんな問題が出やすいかを自分で確認しよう。
それができたら,よく出る問題,たまに出る問題,出ない問題のバランス(3:2:1くらい)を考えて勉強する内容を絞り込む。
これをきちんと行えば,習得できていない部分から問題が出る,ということも少なくなるからね。
具体的な計画の立て方は以下の記事を参考に。
5.確認
全科目でここまでできたら一段落。
目標の大学に合格するためには何が必要か,ちゃんと整理ができたんじゃないかな?
全体を見て,削れそうな部分,補強したほうがいい部分は勉強していけば自ずと気づけるよ。
とにかく,自分を信じて計画通りに着々と進めよう。
6.学校とのすり合わせ
学校の勉強と受験勉強が両立できないとか,せっかく立てた計画がぶくぶく太っていくのは,これができていないから。
学校の定期試験対策や宿題も大事な勉強。
自分で高校に行くと決めたのだから,最低限の勉強をする責任はある。
特に,入試に関係ない科目だからといって内職をするなんてもってのほかだよ。
むしろ,授業内で定期試験対策ができるくらい集中して取り組めば,結果的に得をするのは自分だからね。
定期試験において,入試科目では満点を目指す。
それ以外の科目は満点を目指せとは言わないけど,平均点以上をとるための勉強を受験勉強の計画に組み込むこと。
宿題に関しては,入試科目の授業で宿題が出されたら,計画にある勉強と置き換えられないか確認しよう。
特に,計画が乱されやすいのは長期休暇。
休みが長いからと,大量の宿題が出されることが多いからね。
だから,宿題に使われる問題集は最初から計画に組み込んでおこう。
あとから問題集が追加されたら,計画の中で使う予定だった問題集と可能なら入れ替える。
あとは,先生の質にもよるけど,そうとう変な先生じゃない限り,完全に無意味な宿題,小テスト,定期試験はないはず。
確かに,学校の授業はその科目全体をまんべんなく習得することに重きをおいているから,そもそも受験対策の授業じゃない。
だから,それも踏まえた上で授業とどう向き合うか,しっかり考えておこう。
こうやって,なるべく計画を太らせず,スリムで有効な計画を維持するんだ。
7.肉付け
スリムな計画が維持できていれば,生活にも余裕ができる。
特に,早くから目標を決めて受験勉強を始めた人は,かなり時間が余るんじゃないかな。
勉強においては定着が一番大事だから,計画を前倒しすればいいというものじゃない。
今日やった問題をもう一度その日に復習するのと,数日後に復習するのでは定着の度合いがまるで違うからね。
それも踏まえた上で,余った時間にはやりたいことをやればいい。
合格をより確実なものにするために新たな勉強を追加してももちろんいいけど,検定とか,将来の役に立ちそうなこととか,学生の間だけお得に気軽にできることなんてたくさんあるからね。
余裕がある状態で結果が出せると自信につながるし,気持ちにも余裕が出てくるはず。
目の前の勉強に囚われすぎず,勉強するためだけに生きているわけじゃないっていうことを実感することも,受験の時期には必要だよ。
まとめ
実は,この計画をスリム化できる能力って一生使える。
というか,この能力がないと,大事な時間を浪費することになる。
好きなことに最大限時間を割くには,そうでないことを最大限削らなきゃいけない。
何かと忙しく,やりたいこともたくさんある学校生活を有意義にするには,計画をたてることで余裕を作り出すこと。
心身ともに健康でないと,長い受験戦争は戦い抜けないよ。