先生と授業・宿題の関係
使う教材が同じだったとしても,先生によって授業が全然違うというのは君も実感していると思う。
基本的には学習指導要領というルールブックに則って授業をするんだけど,あくまでルールだから具体的な授業内容にまでは触れられていない。
だから,基本的に教える内容は教科の先生が話し合って決めるんだ。
1年間どんな計画で授業を進めるか,教科書のどの範囲をどの順番で行うか,宿題は何を出すか等々。
高校生ならシラバスというこれらのことが書かれた授業計画が配られることも多いんじゃないかな。
とはいえ,実際の授業がシラバス通りとは限らない。
授業の進度や生徒の習熟度を見て,宿題や定期試験の範囲,難易度は変わるからね。
ここに先生の質が表れる。
教科書の内容は予習でやらせて授業では問題演習ばっかりとか,授業で教科書を丁寧に教えてくれるんだけど宿題は難しい問題だらけにするとかね。
最悪の場合,教科書の一部が省かれるなんてことも。
結論:運次第
前置きが長くなったけど,残念ながらこれが結論。
理由をまとめると,
- 受験に必要な科目が開講されるかどうかは学校次第
- 入試に適した教科書を使うかどうかは学校・先生次第
- いい授業を受けられるかどうかは先生次第
- いい宿題が出されるかどうかは先生次第
つまり,君が学校の授業,教科書,宿題で大学に受かるためには,入試に必要な科目が開講され,入試に適した教科書が選ばれ,その科目を習得するのに適した授業が行われ,いい宿題が出される必要がある,ということ。
どう考えても運だよね。
さらに,学校の授業で確実に足りないのが過去問演習。
さすがに過去問の傾向分析と対策をしなきゃ合格できる可能性はかなり低いからね。
とはいえ,0ではない。
この運を勝ち取った上でしっかり過去問演習をすれば,塾へ行かずに合格できるかもしれない。
というか,そういう生徒を知っているからそこまで非現実的な話じゃないと思うよ。
ここまでは高校生の話だけど,今君が中学生なら,唯一この確率を上げる方法がある。
それは,なるべく偏差値の高い高校,進学校に行くこと。
(↓進学校モドキはダメだよ?)
まあ,学校に期待ができないなら,自分でなんとかしよう。
まとめ
長々と書いておいて残念な結論で申し訳ない。
でも,これが現実。
高校自体も先生も,中学校以上に多種多様。
僕もたくさんの先生と話をしてきたけど,考え方があまりにも違いすぎる。
それに,その先生だけのせいじゃなくて,校長,教科主任,学年主任,担任からの圧力もあるみたいだし…。
君がいい先生と出会って,いい授業を受けられて,いい宿題をこなして,大学受験に高校を最大限活用できることを祈っているよ。