真面目な子ほど線を引きがち
真面目な子の教科書や参考書を見ると,たくさんの線が引かれていることがよくある。
ただ,それをやっている子が全員結果が出ているかというとそんなことはない。
その差は何なのか?
そもそも,線を引いただけではなんの勉強にもならないんだ。
ほとんどの子は勉強をした気になっているだけ。
線を引いただけで覚えられるなら話は別だけど,そんな子は少数派。
これは科学的にも証明されていることだしね。
つまり,線を引いて結果を出した子は,それ以外に何かをしているということ。
周りに線を引いていて結果を出している子がいたら,どんな勉強をしているか聞いてみるといいよ。
線を引いたらノートに写せ
とはいえ,線を引くことが無駄かというとそんなことはない。
教科書というのは読み手に説明するという目的があるから,必ず無駄な部分が含まれているんだ。
線を引くという作業は,その中から重要なところがひと目で分かるようにするのに役立つ。
それを続ければ,何が重要か判断できるようになっていくしね。
複数の人が同じ文章を読んだとき,そこから何が得られるかの差は,重要な部分を見極め,今ある知識と結びつけ,より本質に近づくことができたかどうかによる。
それが読解力。
もちろん,読み解いて終わってはいけない。
重要なのは,線を引くだけではなく,その部分を自分の言葉でノートに写すということ。
最初は教科書の通り写すことしかできないと思うけど,理解すればするほど,自分の言葉に置き換えることができるようになる。
文章の変えていい部分,いけない部分が区別でき,言葉の変換もできるということ。
これが要点整理力。
つまり,教科書に線を引き,ノートにまとめると,読解力と要点整理力が高まるだけでなく,分厚い教科書から重要な部分だけを拾い上げた,内容が濃縮された薄いノートまでできる。
まさに一石三鳥。
読解力と要点整理力はすべての教科において重要なんだけど,特に,点数の取りにくい国語で活きてくるから侮っちゃいけないよ。
ノートができたらそれを使って予習,復習をするところまでやって初めて,線を引くという作業が勉強において意味をなすようになるからね。
ちなみに,この方法は教科書が冗長な英語,社会,理科では効果的だよ。
国語は先生の授業が最重要だし,数学は教科書がかなり整理されているから無駄な部分が少ないしね。
勉強する,覚えるということは自分にその事柄を印象づけるということ。
どういった方法が自分に合うか,探し続けよう。
継続は大事だけど,言われたことを言われたままやり続ける,ということとは別だからね。
何度でも言うけど,自分が取り入れている勉強法に効果があるかどうか,常に確認して取捨選択しよう。
まとめ
線を引くという作業は読解力を上げるためには有効だけど,それだけでは勉強的には意味がない。
必ずノートへ書き写して要点整理力を高めつつ,そのノートを予習復習に利用しよう。