教科別の注意点
ここからは教科別に注意点を挙げていくね。
英語
ここでいうのもなんだけど,英語の教科書って本当に使いづらい。
本文は見やすいけど,片隅に「ポイント」とか「プラクティス」とか訳の分からない補足がたくさんあるだけで,何を新しく学んでいるのか分かりにくいんだよ。
本文の次のページに文法や問題がまとめて載ってたりするけど,どの文法が本文のどの部分と対応しているかも不明。
別冊で文法問題集を使っている学校もあると思うけど,これも同じく。
そこでノートの出番。
授業がどう進められるかにもよるけど,自分が何を学んだのか分かるようにすること。
予習で本文をすべて写させる先生も多いけど,書き写した本文に「ここはこういう文法で,このように訳す」なんて書き込んでも分かりづらいだけ。
先生が抜粋した文章は必ず別のページに書き写して,本文訳とはっきり区別しよう。
あと,英語は書くことも大事だけど,本文をすべて写すのは明らかに過剰。
許されるなら時間の無駄だからコピーで済ませようね。
数学
まず,予習のときに教科書の定義や定理を授業用ノートへ書き写しておこう。
ページをケチらず,1ページに定義,定理を1つずつね。
授業でも板書する先生がほとんどだし,それに説明を付け加えてくれることもあるからね。
余裕があれば教科書の問を演習用ノートにやってもいい。
次に,演習用ノートへの書き込みを徹底しよう。
数学というと式や答えばかりを書いて言葉が少なくなりがち。
特に新しい知識,問題に関しては,なぜこれがこうなるのか,しっかりと言葉でコメントしておこう。
それがないと,あとから見たときに式だけで何も分からない,ってことになっちゃうからね。
あとは,ノートを見やすくするという点では,使い捨ての計算用紙を別で用意しておいた方がいい。
筆算なんかをノートに書くと一気に見づらくなるからね。
国語
国語では授業用ノートが大活躍するよ。
教科書を見れば分かると思うけど,国語の教科書ってほとんど問題が載っていないし,別冊の問題集が配られることもまれ。
にもかかわらず,テストになると色々な問題が出題されるよね。
この問題がどこから来たかというと,授業内で扱ったものがほとんどのはず。
それこそ,先生が本文の解釈を授業内で伝える形式が多いから,その一言一句を聞き逃してはいけない。
当然,漢字や古文の単語,文法等,明らかに暗記しなければならないような部分もあるけどね。
ノートとは直接関係ないけど,国語の成績を上げたかったら,授業をしっかり受けるのは当然として,教科書に対応した問題集を買ったほうがいいよ。
理科
理科は覚えることが多くて,演習も難しいんだけど,何よりも理解することが大事。
中学までは一問一答でなんとかなるかもしれないけど,高校ではそうはいかないからね。
しっかりと定義や理論を理解して,どんな形式で問われても対応できるようになろう。
理科の教科書や参考書は余分なものがかなり削ぎ落とされていて,それだけを読んで理解するのは難しい。
だからこそ,教科書レベルを完璧に理解できるよう,授業用ノートを充実させてほしい。
もし問題が解けなかったら,何が分からないのかを確認して,教科書や資料集で解決したら必ずノートに追記しておくこと。
言葉だけじゃなくて図も多用して,自分が分かりやすいものにしていこうね。
社会
社会はとにかく覚えることが多い。
かといって単語帳のように一問一答で覚えていては,色々な繋がりを意識することができないから,できるだけ単元ごとにイメージを固めよう。
理科もそうなんだけど,連想ゲームのように,一つの単元が一つの絵で表せると忘れにくくもなるしね。
そのためには教科書をよく噛み砕く必要がある。
社会の先生は余談が好きじゃないかな?
そういった教科書にない部分を大事にして,授業用ノートに落とし込んでいこう。
また,社会の演習は覚えたことを吐き出す練習。
解けなかった問題は,その単元をまるまる復習しよう。
例えば,歴史の問題で「○○の乱」が分からなかったら,その前後の流れも含めて復習する。
地理の問題で「〇〇で盛んな工業」が分からなかったら,全国,全世界の工業について復習する。
歴史は流れ,地理は枠組み。
最後には歴史と地理が深く関わっていることも理解できるはず。
復習した部分は全てまとめて授業用のノートに追記しよう。
内容がかぶっても気にせず,色々な切り口でまとめれば,それだけ覚えやすく,思い出しやすくなるからね。
まとめ
すでにある参考書と自分で作り上げたものの差は言わずもがな。
だから最終目標はノートを参考書にすること。
できるわけないと思うかもしれないけど,その参考書の内容って基本的にすべて授業で扱うんだよ?
だから授業と同じペースで作り上げれば全部終わるよね。
何冊もある教科書や参考書,問題集が1つにまとまってく快感を味わってほしいな。
高校,大学受験の最強の武器を手に入れよう。