受験は団体戦ではない
「受験は団体戦である」という言葉を聞いたことがあるかな?
学校や塾の先生が口にしそうな言葉なんだけど,はっきり言って受験は団体戦じゃない。
安心させるための口上なのか,本当にそう思っているのか,はたまた,塾への勧誘のために言っているのかは分からないけど,そんなわけがない。
当然のように「受験は個人戦」だと思っていた子どもたちには,その意外性が受けるのかもしれないけどね。
受験は自分と受験校との一騎打ち。
本番は誰も助けてくれないし,誰かを助けることもできないよ。
こんな言葉に騙されて,自分の学力が伸びないのを人のせいにしてもいけない。
0から100まで自己責任。
自分でやったことだけが今の自分を作っているんだから。
ただ,戦友を作るなって言ってるわけじゃないからね?
高校・大学受験には仲間・ライバル・目標・救世主になる友達がほしい
友達って心強い 受験を終えた生徒から「友達がいたから合格できた」というのはよく聞く話。 やっぱりどんなに信頼していても,家族や先生は実際に戦っているわけじゃないから,同じ受験生の友達の方が心強いんだろうね。 実際,友達のおかげで勉強を...
マズローの自己実現理論
次の話をするために,この理論を紹介しておくね。
自己実現理論とは,アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した理論で,人間は自己実現に向かって絶えず成長すると仮定し,人間の欲求を5段階の階層で理論化したもの。
人間の基本的欲求(階層の低い順)
- 生理的欲求 (Physiological needs)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 社会的欲求,愛と所属の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
- 自己超越の欲求 (Self-transcendence) ※のちに発表された階層
人の欲求は5段階あって,一番下の欲求が満たされると次の段階の欲求が現れ,それが満たされるとさらに次の段階の欲求が,と続き,最終的に自己実現の欲求を満たすために人は行動する,ということ。
それぞれの欲求は言葉の通りだから詳細は省くけど,気になるならぜひ調べてみてね。
ちなみに,第5の欲求まで満たした者を自己実現者,第6の欲求まで満たした者を自己超越者というよ。