暗記する方法
暗記が苦手な人の多くは,暗記する方法を知らないだけの場合が多い。
ただ覚える以外にやり方なんてあるの?と思うかもしれないけど,実際にはたくさんあるんだ。
ただ,勉強においては暗記しても使えなきゃ意味がない。
「必死に覚えたけど本番で思い出せなかった」
「単語帳の順番通りなら答えられるけど,いざ単語だけで出題されると分からなくなる」
なんて経験ないかな?
それは,暗記するものに適した暗記方法を選んでいないからなんだよ。
丸暗記=知識の塊
勉強における丸暗記は「知識の塊」を作るということ。
例えば,徳川十五代,元素の周期表,$\sqrt{○}$の概数,竹取物語なんかは丸暗記がいい。
徳川十五代を全て書け,と問われることはないけど,それを軸として関連する出来事や人物,時代の流れを覚えることができる。
元素記号なんてその最たるもの。
質量数や価電子数,周期や族の性質等々,周期表から分かることは多いよね。
そのまま使うことはないけど,持っていた方がいい,それが「知識の塊」。
ちなみに,英単語を単語帳を使って暗記すると,1ページ毎の丸暗記になってしまう可能性がある。
すると,上のような「単語帳の順番通りなら~」という失敗につながるわけ。
学校で丸暗記するように指示されたものは,先生が語呂合わせや歌を教えてくれたんじゃないかな?
教わっていなくても,まとめて覚えていたほうがいいと思えるものがあれば,自分なりに覚え方を考よう。
本屋に行けば「暗記術」系の本はくさるほどあるから1,2冊読んでみるのもいい。
有名なのは,ストーリーを作って覚える,身体の部位にくっついているのを想像して覚える,色に変えて覚えるなんかがあるよ。
丸暗記するものは教科関係なく1冊のノートにまとめて,たまに思い出せるか試してみよう。
1度覚えてしまえば定着するから,もう使わないかも,と思ったものも復習しよう。
いつ,どこで使えるか分からないからね。
関連暗記=知識の網
英語・古典の単語・熟語・文法等は丸暗記には向いていない。
知識の塊として大きすぎるからね。
だからこれらは関連暗記すべき。
丸暗記は「知識の塊」だったけど,関連暗記は「知識の網」を作るということ。
とにかく,なんでもかんでも今ある知識に関連づけて覚えるんだ。
関連づけるものとして忘れてはいけないのが,丸暗記した「知識の塊」,感情,経験,和製英語(カタカナ語),類語。
英語も古典も言語なんだから,日本語,現代語訳して,訳した言葉ではなく,それが表している物事を覚える。
何にも結びつかないということはあり得ないと思っておこう。