【私立・公立高校受験】保護者の方へ,中学生の塾へ行かせる時期と塾の選び方【後編】

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選び方

このように指導方法は多様でそれぞれ一長一短があります

中学生であれば自分で良し悪しを判断できるので,体験授業を受けて決めましょう。

1,2年生のうちは在宅で,と,映像授業や通信教育を選択する方も多いと思います。

ただ,教材も進化はしているのですが,慣れていないと自律するのは難しいでしょう。

質問ができないというのも,勉強がはかどらない原因ですし。

在宅の場合,部活で疲れて勉強したくても寝てしまう,ということにもなりかねないので,強制性を求めて通塾するのもありです。

また,勘違いしやすいポイントがいくつかあります。

  • 今まで一切家で勉強をしていなかったなら,塾へ行って授業を受けて宿題までこなせば必ず学力は伸びる
  • 塾に行っている状態とそうでない状態を比べることは物理的にできない
    (塾へ行って成績が落ちても,塾に行かなかったらもっと悪かったかもしれませんし,塾へ行って成績が上がっても,塾のおかげかどうかは分かりません。
  • 塾の影響が結果に反映されるまで2,3ヶ月程度はかかる

加えて,保護者が結果に固執すると,それが子どもに伝わり勉強嫌いの元凶になりますので,ご注意ください。

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評価ポイント

中学生の学力向上,高校受験対策の塾は多く,それぞれ差別化が進んでいます

中学受験と違って学力も差がつくので,塾内でレベル別の授業を行っていたり,入塾試験によって入塾可否が決まったりすることも。

そこで,塾選びの評価ポイントをまとめました。

立地

言わずもがな,通塾にかかる時間が短ければ短いほど良いです。

往復で2時間以上かかるのであれば,その分を勉強時間に回すべきです。

どうしても近所にない場合は,映像授業や通信教育等を検討しましょう。

実績と対応

学力向上の実績,というのは開示されていないでしょうから,自ずと高校受験の実績になります。

ただ,高校受験の実績というのは見極めが難しく,難関校に多く合格しているから良い塾とはいえません

大手は生徒数が多く,優秀な生徒も集まるので自ずと合格者数も増えます

個人塾では大手の授業に合わなかった,ついていけなかった生徒を成長させている可能性があります

ですので,塾のスタッフと面談をして,具体的にどのレベルの生徒がどう成長したかを聞き出しましょう。

丁寧に対応してくれない塾は最初から対象外にしたほうが賢明です。

中学生までは子ども,親,塾の連携は重要ですから。

国語の指導力

意外かもしれませんが,国語の指導ができる塾は良い塾が多いです。

国語以外の教科は,一般に売られている参考書も豊富で比較的成績が伸ばしやすいのですが,国語はそうはいかないのです。

小中高通して何を勉強したらいいか分からない教科No.1の国語

その国語で確実に点を取るためには,漢字,文法,読解等の力をつける必要があるのですが,そのノウハウを持っている塾はカリキュラムがしっかりしているといえます。

集団指導塾では国語の授業を開講していることが多いのですが,個別となるとおざなりにされがちですので。

国語は他の教科にも大きな影響を及ぼすので,手を抜いてはいけません。

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中学生がつけたい力

ちなみに,どこの塾に行ったとしても達成したい目標が2つあります。

1つは,「計画通りに勉強すること」

計画は学校や塾の先生と立ててもいいので,それを着実にこなすということです。

中学生になると勉強量が増えるので,闇雲に勉強していたのでは定期試験や受験で結果を出すことはできません

こうなるためにはこれだけの勉強が必要で,本番までにこれくらいのペースで進めなければならない,というところまで理解することが大事。

常に遠くの目標を見ることで,大事なことを先延ばしにする癖がつくのを防げます

もう1つは,「自分で解決すること」。

小学生まではなかなか難しいのですが,中学生になったら文章を読む力もつくので,分からないことがあったら自分で調べて解決しましょう

調べる,というのは学習の基本です。

どの本にどんなことが書かれていて,どれを使えば解決できるか,ということを自然に判断できるようになることが重要。

人に聞かなければ解決できない,から卒業することで自学力がグンと伸びます

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