進化し続ける進学校
中堅の公立高校や私立高校に多い,進化し続ける進学校。
幅広い生徒が入学し,進路も豊富なため,成績や進路に応じたクラス分けが細やかで,下位クラスの底上げと上位クラス受験対策をしっかりとしてくれる。
個人的にはこっちの高校を生徒にオススメする。
公立だと20,30代の熱意ある先生が多く,授業研究も怠らないし,新しい勉強法もどんどん取り入れてくれるし,何より無駄な宿題が圧倒的に少ない。
私立だったら塾と連携した受験対策講座なんかもあるから,真面目に受ければ学校だけでもかなり力がつく。
少なくとも,生徒に好かれる先生が多いから,勉強自体が嫌いになることも少ないしね。
こういう進学校の生徒は,塾に来たとしても多少の進路指導と,問題集の選定,進捗管理くらいで目標の大学に合格できるから,時間とお金を浪費せず,学生時代を有意義に過ごせているように思える。
失敗しない高校選び
進学校モドキは表面上進学率が高くなるんだけど,実際には落ちぶれてしまう生徒もたくさんいる。
特に,ギリギリで進学校に入った生徒が悲惨。
授業を真面目に受けるけど老害のせいでまったく理解できず,部活に疲れて大量の宿題もさばききれず,学年順位の下の方を彷徨い,自信をなくして指定校推薦でわけのわからん大学に進学する…なんて最悪のパターンも。
だから僕が生徒に言い続けているのは,余裕で行ける高校を選んだ方が良いということ。
別に進学校モドキでも余裕で行けるなら行けば良いけど,ギリギリで行くくらいならランクを落として,余裕のある高校生活を送ってほしいと思う。
実力がそこまでなかったとしても,学校内で上位を維持できていたほうが精神的には受験に関して圧倒的に有利。
これを知ってか知らずか,わざとランクを落としている生徒もたくさんいるから,実際のレベルが極端に低いということもないしね。
本当は一番近い高校に行くのが時間を無駄にしない最高の選択なんだけど,さすがにそこまで強く言えない(笑)
でも,通学時間の1分の差が3年間で1日になるから,それが10分なら差が10日になる。
高校生にとってこの時間の差はかなり大きいと思うんだけどね。
ということで,高校選びは偏差値だけじゃなくて,その内情をよく知っておくことが大事。
学校の先生でも塾の先生でも部活の先輩でもいいから,とにかく行きたい高校のことをよく調べること。
それと,高校の選択肢は商業,工業,高専等を含めて広くもつこと。
自分に合っている高校を選ぶことができれば,3年間,本当に充実した良い高校生活を送れるからね。
まとめ
進学校と一口にいっても,細かくいえば上の2種類を含めて多種多様。
何よりも自分に合った高校を選ぶことが,ひいては高校卒業後の進路に大きく関わってくる。
必ず自分で調べて納得した上で,その高校を目標に掲げることにしよう。
高校は偏差値だけがすべてじゃないからね。