平均値,標準偏差を用いて求められる値に偏差値があげられる。
複数の試験を受けた場合,平均点が異なるため得点のみで実力を測ることは難しいが,偏差値を用いれば平均点に対する得点の位置が数値化されるため,比較しやすい。
【定義】
偏差値:データの変量 x に対し,x の平均値を ¯x,標準偏差を s で表すとき y=x−¯xs×10+50 で得られる値
大学入試センター試験では,平均点に加え,標準偏差も発表されているため,自分で偏差値を算出することができる。
また,偏差値を用いることで自分の相対位置(大まかな順位)が分かることがある。
得点分布が正規分布(数学Bの内容)になる場合,偏差値と上位からの割合(%)の関係は次のようになる。
偏差値75…70…65…60…55…50…45…40…35…30…25%0.72.36.715.930.950.069.184.193.397.799.3 |
50万人が受験した試験で,ある生徒の偏差値が65であるならば,得点分布が正規分になるものと仮定すると,全国順位は約33,500位になる。