教科書・宿題は奥が深い
教科書や宿題について理解するためには知っておかなきゃいけないことが山ほどある。
結論だけ知りたい人は読み飛ばしてくれていいけど,結局自分はどうしたらいいのか,ということは前置きを読まなきゃ分からないかも。
学校と教科の関係
高校1年生だと気づかないかもしれないけど,実は,学校の授業にはいくつか種類があるんだ。
とりあえず5教科に絞ると,必履修,選択,学校設定の教科・科目に分けられる。
2年生,3年生への進級時に学校が決めた科目の中から選択することになるから,生徒から見れば違いなんてほとんど分からないと思うけどね。
で,すべての科目は学校が設定する。
この学校が設定した科目の中に,入試科目がなければ意味がないし,逆に,センター試験・大学入学共通テスト,2次試験対策の演習系の授業があれば助かるよね。
教科と教科書の関係
これは他校と比べないと気づけないかもしれないこと。
必履修と選択履修の教科・科目は文科省が検定した教科書を使うから全国的に同じ内容になるけど,学校設定科目は何を教科書代わりにするかは先生次第だし,内容もバラバラなんだ。
学校設定科目で演習系の科目を開講し,国立2次試験対策問題集を教科書代わりにするなんてこともあるしね。
あと,意外と知られていないのが,教科書にもレベルがあるということ。
例えば,数研出版の数学の教科書は5段階のレベル別になっている。
例)『数学シリーズ』『高等学校シリーズ』『新編シリーズ』『最新シリーズ』『新高校の数学シリーズ』
もちろん他の出版社でも複数作っているところはあるかから,先生はそのたくさんの教科書の中から選んでいるんだ。
教科書と入試の関係
とっくに気づいていると思うけど,教科書の内容が入試に出題されるというのは建前。
実際には偏差値の高い大学になればなるほど,どの科目も教科書から大きく逸脱していく。
まあ,教科書の内容が完璧ならそれを応用すれば解ける,と言われればそれまでなんだけど,英単語なんて明らかに教科書レベルでは足りない入試も多い。
じゃあ仮に教科書が完璧になったらどれくらい点が取れるかというと,読解力や応用力で差は出るけど,センター試験,大学入学共通テストの7~9割程度。
合格できるのは最高で偏差値60の国公立大学,偏差値63の私立大学くらい。
あくまで目安だけど,僕が実際に調べた範囲ではこれくらい。
(まだまだ調べきれてないけど,徐々にデータを増やして公開するつもり。)
過去問を持っていて合格基準が分かっているなら,実際に教科書を見ながら過去問を解いて確かめてみるといい。