直線のベクトル方程式
直線上の任意の点 P(→p) について,s,t を実数の変数とする。
1定点と方向ベクトル
定点 A(→a) を通り,→0 でないベクトル →d に平行な直線のベクトル方程式
→p=→a+t→d
※→d を直線の方向ベクトル,t を媒介変数という。
媒介変数表示
→p=(x,y),→a=(x1,y1),→d=(l,m) とすると
{x=x1+lty=y1+mt
2定点
異なる2点 A(→a),B(→b) を通る直線のベクトル方程式
→p=(1−t)→a+t→b
→p=s→a+t→b ( s+t=1 )
1定点と法線ベクトル
定点 A(→a) を通り,→0 でないベクトル →n に垂直な直線のベクトル方程式
→n⋅(→p−→a)=0
※→n を直線の法線ベクトルという。
※法線ベクトルについて次のことが成り立つ
- 点 A(x1,y1) を通り,→n=(a,b) が法線ベクトルである直線の方程式は a(x−x1)+b(y−y1)=0
- 直線 ax+by+c=0 において,→n=(a,b) はその法線ベクトルである
円のベクトル方程式
→OA=→a,→OB=→b,→OC=→c,→OP=→p とし,P は円周上の任意の点とする。
中心と半径
中心 C,半径 r の円のベクトル方程式
|→p−→c|=r
(→p−→c)⋅(→p−→c)=r2
直径
線分 AB を直径とする円のベクトル方程式
(→p−→a)⋅(→p−→b)=0
平面上の点の存在範囲
→OA=→a,→OB=→b,→OP=→p とし,→a,→b が1次独立で →p=s→a+t→b ( s,t は実数の変数) とする。
- s+t=1 ⇔ 直線 AB
- s+t=1,s≧0,t≧0 ⇔ 線分 AB
- s+t≦1,s≧0,t≧0 ⇔ △OAB の周および内部
- 0≦s≦1,0≦t≦1 ⇔ 平行四辺形 OACB の周および内部