ベクトルの内積の定義
【定義】
内積( →a⋅→b ):→0 でない2つのベクトル →a,→b のなす角を θ ( 0∘≦θ≦180∘ )としたとき
→a⋅→b=|→a||→b|cosθ
内積は実数であり,→a=→0 または →b=→0 のときは →a⋅→b=0
また,→a=(a1,a2),→b=(b1,b2) のとき
→a⋅→b=a1b1+a2b2
であり,なす角 θ ( 0∘≦θ≦180∘ )に着目すると
cosθ=→a⋅→b|→a||→b|=a1b1+a2b2√a21+a22√b21+b22
内積と平行・垂直条件
→a≠→0,→b≠→0,→a=(a1,a2),→b=(b1,b2) とする
- 平行条件:→a//→b ⇔ →a⋅→b=±|→a||→b| ⇔ a1b2−a2b1=0
- 垂直条件:→a⊥→b ⇔ →a⋅→b=0 ⇔ a1b1+a2b2=0
内積の性質
【法則】
内積の演算法則
k,p,q,r,s を実数とする
- →a⋅→b=→b⋅→a
- (→a+→b)⋅→c=→a⋅→c+→b⋅→c
- →a⋅(→b+→c)=→a⋅→b+→a⋅→c
- (k→a)⋅→b=→a⋅(k→b)=k(→a⋅→b)=k→a⋅→b
- (p→a+q→b)⋅(r→c+s→d)=pr→a⋅→c+ps→a⋅→d+qr→b⋅→c+qs→b⋅→d
ベクトルの大きさと内積
- →a⋅→a=|→a|2
- |→a|=√→a⋅→a
- −|→a||→b|≦→a⋅→b≦|→a||→b|