スランプに陥る原因
スランプに陥る最大の原因は「勉強した」ということ。
は?と思うかもしれないけど,勉強しなきゃスランプにも陥らないしね。
ということで,まずはスランプを感じるまで勉強した自分を褒めよう。
それから,本当に伸び悩んでいるのか,結果を具体的に分析していくこと。
時間と学力と点数の関係
最初に,知っておいてほしいのは,
- 学力は時間にほぼ比例する
- 点数は時間に比例しない
ということ。
学力は時間にほぼ比例する
例えば,昨日は1時間で単語を100個覚えられたけど,今日は50個しか覚えられなかった,なんてことあるかな?
あったとしたら,それは勉強法が間違っている。
感覚やセンスによる誤差があったとしても,それらに左右されない,最低限度を維持できる勉強の仕方をしないと,目指す学力まで到達することはできない。
というか,計画が立てられない。
数学だろうが社会だろうが,これくらいの時間でこれだけ習得できる,という基準を持って勉強すれば,時間と学力が比例することも実感できるはず。
点数は時間に比例しない
一方で,試験では,80%の事柄を覚えていても,残りの20%から出題されたら点数は0点になる。
つまり,学力が順調に伸びていても,点数は比例しないんだ。
それを知った上で,点数に惑わされず,80%を90%,100%に近づけるような勉強をしなければならない。
それと同時に,出題される事柄に合わせて勉強する内容を絞り込むという作業もしよう。
いわゆる傾向と対策だね。
受ける学校の入試を分析して,どの分野のどんな問題が出やすいかをしっかり確認する。
ネットの記事や赤本を使うのではなく,必ず自分で確認するんだよ。
それができたら,よく出る問題,たまに出る問題,出ない問題のバランス(3:2:1くらい)を考えて勉強計画を立てること。
これをきちんと行えば,習得できていない部分から問題が出る,ということも少なくなるからね。
模試の価値と結果の見方
次に,模試の結果を見て自分の学力を確かめる方法。
高校受験の模試は入試に似ているから,それがそのまま学力だと考えていい。
そもそも,高校受験でスランプに陥るってことはほとんどないと思うけどね。
問題は大学受験。
センター試験・共通テストの模試の結果はそのまま受け止めていいけど,記述模試はそうではない。
出題範囲や形式がぜんぜん違うからね。
結果が返ってきたら,今まで勉強した内容がどれだけできているか確認すること。
自分の中で習得できたと思っている範囲ができていたのであればそれでいいし,できていなかったら改善しよう。
今までの経験から,記述模試の偏差値って本当にあてにならない。
模試の判定は必要条件ではあっても十分条件ではないよ。
まとめ
自分の学力を把握したければ,勉強した内容に則した確認方法にしよう。
それを続ければ,伸び悩むこと自体があり得ないということがすぐに分かる。
模試は総合力が問われるけど,結果の中で見なきゃいけないのは,自分が勉強したと思っている部分が本当にできているかどうか。
偏差値や判定なんて二の次だからね。
それでも伸び悩んでいると感じるなら,逆にチャンスだと思って,歯を食いしばって勉強を続けること。
勉強をやめた人から落ちていく,受験ってそういうものだから。
後は,特定の分野の勉強を1からやり直すということを恐れないこと。
応用問題が解けない人のほとんどは,基本が身についていない。
恥ずかしがらず,教科書の内容からもう1回始めよう。