独立な試行の確率
【定義】
独立:いくつかの試行において,どの試行の結果も他の試行の結果に影響を与えないこと
※2つの試行SとTが独立であるとき,Sで事象 $A$ が起こり,かつ,Tで事象 $B$ が起こる確率 $p$ は
$p=P(A) \times P(B)$
※独立な3つ以上の試行についても,同様の等式が成り立つ。
反復試行の確率
【定義】
反復試行:同じ条件のもとでの試行の繰り返し
※1つの試行を何回か繰り返すとき,これらの試行は互いに独立である。
※1回の試行で事象 $A$ の起こる確率を $p$ とすると,この試行を $n$ 回繰り返し行うとき $A$ がちょうど $r$ 回起こる確率は
${}_n \mathrm{ C }_rp^r(1-p)^{n-r}$
条件付き確率と乗法定理
【定義】
$\boldsymbol{A}$ が起こったときの $\boldsymbol{B}$ が起こる条件付き確率( $P_A(B)$ ):1つの試行における2つの事象 $A$,$B$ について,事象 $A$ が起こったとして,そのときに事象 $B$ の起こる確率
$P(A) \neq 0$ のとき $P_A(B)= \displaystyle \frac{P(A \cap B)}{P(A)}$
【定理】
乗法定理
2つの事象 $A$,$B$ がともに起こる確率 $P(A \cap B)$ は
$P(A \cap B)=P(A)P_A(B)$