平方根
【定義】
ある数 $x$ を2乗すると $a$ になるとき,すなわち,$x^2=a$ であるとき,$x$ を $a$ の平方根という。
- 正の数の平方根は正,負の2つあり,その絶対値は等しい。
- 0の平方根は0だけである。
- $a$ が正の数のとき,$a$ の平方根を,記号 $\sqrt{}$ を使って,正の方を $\sqrt{a}$,負の方を $-\sqrt{a}$ と表す。
※記号 $\sqrt{}$ を根号といい,$\sqrt{a}$ を「ルート $a$」と読む。
※$a$ が正の数ならば,$( \sqrt{a} )^2=a$,$(- \sqrt{a} )^2=a$
平方根の大小
平方根の大小について,次のことが成り立つ。
$a$,$b$ が正の数のとき,$a<b$ ならば $\sqrt{a} < \sqrt{b}$
平方根の近似値
平方根がある範囲を小さくしていくことにより,平方根の近似値を求めることができる。
$1.4^2=1.96$,$1.5^2=2.25$ より,$1.4< \sqrt{2} <1.5$
$1.41^2=1.9881$,$1.42^2=2.0164$ より,$1.41< \sqrt{2} <1.42$
このようにして計算すると,$\sqrt{2}$ の近似値は,小数部分が限りなく続き,より正確な値に近づいていく。
また,平方根の近似値は電卓の $\sqrt{}$ キーを使って求めることができる。
有理数と無理数
【定義】
有理数:分数で表すことができる数
無理数:分数で表すことができない数
有限小数:小数第何位かで終わる小数
無限小数:小数部分が限りなく続く小数
循環小数:無限小数のうち,小数部分に同じ数の並びが繰り返し現れるもの
※整数以外の有理数を小数で表すと,有限小数か循環小数になる。