三日坊主
もちろん比喩ではあるけど,勉強が長続きしないって人も多いんじゃないかな。
次の試験まで余裕があるとついつい宿題をこなすだけになっちゃったり。
三日坊主だなーって自覚がある人は,面白半分でそれを利用した勉強法を試してみてはいかが?
三日坊主勉強法
この方法は,僕の教え子だった2人の中学生に実践してもらったんだけど,成績は目に見えて伸びた。
この方法を使ったのがこの2人だけだから,成功率は一応100%。
とはいえ,やる気が続かない子は誰かに管理してもらわないといけない場合が多いから,個人で実践するのは難しいし,再現性は低いかも。
まあ,全く勉強しないよりはましなはずだから,面白そうなら実践してみて。
概要
三日坊主勉強法とは,すべての勉強を3日区切りにする方法。
- 全科目のテスト範囲を確認する
- テスト勉強の内容を書き出す
- テストのある週の前の週までの日数を週6日計算で数える
- 「2」の内容を「3」の日数で分割する
- 分割したものを3日ごとの量にまとめる
- 1周間を月火水(前半),木金土(後半)に分ける
- 「6」に「5」を同じ科目が連続しないように割り振る(チェック表を作る)
- 予定通りこなす
この勉強法のポイントは
- チェックするのが3日に1回だから,1日さぼっても残り2日,最悪1日でなんとかすればいい
- チェック表を使い,できたところには大きいシールを貼ることで達成感を味わう
- 強制的に科目が変わるから,全範囲,偏りがなく勉強できる
- 3日で終わらなかったらその範囲は放置(シールは小さいものを貼る)
- やることを最初に決めてあるからテストが近くなっても焦らない
つまり,大きな義務を分割することで小さく見せ,宿題のできよりこなしたことを褒め,小さな達成感を週2回味わわせ続けることで,数週間連続して三日坊主させる勉強法なのだ。
とはいえ,読んでわかったと思うけど,この方法は勉強以外の作業にとても頭を使う。
当然,学校の宿題もやらなきゃいけないしね。
これだけのことを自分でできるなら,それもう勉強できる子じゃん。
とは思う。
成功例
成功した2人は,もともと意欲がほとんどなくて,塾も親が行けって言ったから来ているだけの状態だった。
もちろん将来のことなど考えてもおらず,目標もなく部活に勤しむだけの生活。
そんな状態の子に「継続は力なり」なんて説いても無駄なのは明白。
だから,この三日坊主勉強法を取り入れたんだけど,やっぱり計画表を作るまでが大変だった。
学校の宿題も予想して計画に組み込んだしね。
授業は週に2日,月曜日と木曜日に1時間ずつで,宿題のチェックと,次の宿題の準備問題を指導した。
本当にこれしかしていなかったんだけど,テストでは全科目で前回よりも良い点が取れた。
まあ,それまで全くテスト勉強をしていなかったから当たり前なんだけど。
良かったのはその後。
生徒の1人は完全にやる気スイッチが入った。
地頭がいいのは気づいていたんだけど,宿題が大変だって毎回言っていたのは演技だったそう。
あれだけの宿題でこんなに点数が取れるなら次のテストはもっと取りたいなんて言ってくれて,勉強法は変えず,宿題の量を増やし,レベルも上げた計画を一緒に作った。
もう1人の生徒は塾の宿題に学校の宿題が組み込まれていたのが気に入ったらしく,次も作ってくれと。
ただ,部活が忙しいのは変わらなかったから,そこまで宿題の量,レベルは変えなかった。
その2人は中学卒業まで在籍してくれたんだけど,前者は入塾した頃からは考えられない高校に,後者は高校でも部活に打ち込みたいと,偏差値的には低いけど,目標にしていた高校に進学した。
もちろん卒業までは色んなことがあったけど,三日坊主勉強法をきっかけにこんな結果を残した生徒がいたことだけは伝えておきたい。
まとめ
最初にもいった通り,この方法は再現性が低い。
つまり,君が実践しても,成果が出るかどうかは分からないということ。
こんな方法を薦める塾もそうそうないから,やるなら自力で,となってしまうから,この方法を使うなら慎重にね。
まあ,勉強しないよりはましだし,計画を立てるのが上手になるだけでも勉強としては上々。
将来の夢がなくてやる気になれないそこの君。
きっかけはなんだっていい。
勉強がしたくなる方法を探すことだけはやめないでおこうね。