独立な試行
$P(A) \times P(B)$
2つの試行 $S,T$ において, $A$ の思考が $T$ の結果には影響せず,また $T$ の試行も $S$ の結果に影響を与えないとき, $S$ と $T$ は独立な試行であるという。
例えば,
$S:硬貨を一枚投げる$ $T:サイコロを1回ふる$
とすると, $S$ と $T$ は独立である。
試行 $S,T$ における全事象をそれぞれ $U,V$ とすると,
$\displaystyle P(A) = \frac{n(A)}{n(U)},P(B)= \frac{n(B)}{n(V)}$
一方,試行 $S,T$ を行うとき,起こりうるすべての場合の数は,
$n(U) \times n(V)$ (通り)
であり,これは同様に確からしい。
このうち $S$ において事象 $A$ が起こり,なおかつ $T$ において事象 $B$ が起こるのは,
$n(A) \times n(B)$ (通り)
であるから, $S$ において事象 $A$ が起こり、なおかつ $T$ において事象 $B$ が起こる確率は,
$\displaystyle \frac{n(A) \times n(B)}{n(U) \times n(V)}$
であり,
$\displaystyle \frac{n(A) \times n(B)}{n(U) \times n(V)} = \frac{n(A)}{n(U)} \times \frac{n(B)}{n(V)} = P(A) \times P(B)$
であるから, $S$ において事象 $A$ が起こり,なおかつ $T$ において事象 $B$ が起こる確率は
$P(A) \times P(B)$
反復試行の確率
$_{n} C_{r} p^r (1-p)^{n-r}$ (ただし, $p^0= (1-p)^0 =1$ )
事象の独立
$P(A \cap B) = P(A)P(B)$
が成り立つことである。