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高校数学学習参考書の使い方

高校数学学習参考書の種類解説(教科書、講義書、参考書、傍用・実践問題集、過去問、テクニック書)
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数学力を伸ばすには,目的にあった学習参考書を選んで正しく使わなきゃいけないんだけど,ここではその一例をご紹介。

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初習

まず,教科書(と授業)か講義書を使って初習する。

基本事項の理解と,単元の概要を把握すること。

それができたら教科書でいう例や問といった基本問題を習得する。

反復練習するほど類題が多くないと思うから,同じ問題を何度もやって,迷いなく速く解けるようにしていく。

可能であれば『直接書き込む やさしい数学』等の書き込み系問題集もできるといいね。

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演習・練習

初習が終わったら即座に演習。

まずは教科書の例題をしっかりと理解できるまで読み込んで,その下の問題を解く。

残念ながらこの問題の解説はないことが多いから,答えだけ確認する。

それができたら,ここからは状況によっていろんな選択肢がある。

傍用問題集が宿題で出される場合

学校の先生が大好きな傍用問題集。

途方もない問題数と厳しい解答・解説が特徴だけど,使い方によっちゃ良い練習になる。

大事なのは演習ではなく練習にすること。

傍用問題集の問題を見て,チャート等の参考書で同じ問題を探し出して演習,それから傍用問題集に戻る。

一番無駄なのは,傍用問題集をいきなり解いて,わからなかったときに解答とにらめっこすること。

1問丸付けまで10分以上かかるようなら時間のかけすぎ。

逆に,解答を見て十分に理解できて,類題がすらすら解けるようなら良いとは思うけど,だったらなおさら参考書を先に見てほしい。

そうすればもっと深く理解できるはず。

定期試験対策をしたい場合

定期試験のレベルによるんだけど,教科書レベルを超えないような内容であれば『基本問題精講』に取り組もう。

レベルも問題数もほどよいから平日に取り組んでもそこまで負担にならないはず。

余裕があれば『黄チャート』か『青チャート』レベルの参考書にも取り組めるといいね。

傍用問題集レベルの内容なら上の「傍用問題集が宿題で出される場合」の通り。

それ以上の問題集,参考書レベルなら,宿題で出されずとも授業で習った範囲を順次演習していった方が定期試験前に慌てることはないね。

いずれにせよ,センター試験とか1次試験とか,入試で数学を使う可能性があるなら,『精講シリーズ』の基本レベルは抑えておきたい。

特に1,2年生でどこかの模試を受けるようなら,精講シリーズレベルをしっかり抑えておけば偏差値60を切ることはないよ。

参考書が長期休暇の宿題で出される場合

夏休みや冬休みに参考書を宿題として一気に出す先生は多い。

それが分かっているなら,授業で習った範囲をコツコツこなしていこう。

参考書の問題は難しいから,余裕があるなら何周したって構わない。

特に,青チャートやフォーカスゴールドレベルが完璧に近くなれば,それにちょっと問題集を足すだけで地方国公立,中堅私立は余裕。

まあ,完璧にするのが難しいんだけどね。

理系の大学へ進む場合

数学Ⅲまで使って理系の大学に進むんだって決めているなら,なるべく速く難問に取り組んだ方が良い。

学校で配られるような参考書,問題集は所詮基本問題の組合せに過ぎない。

もちろんそれも大事なんだけど,難問が解けるようになるというより,難問を解くときに使う考え方や過程が他の単元含め,色々な問題と結びついていくから。

早くから知識のネットワークを作り上げられれば難しい問題集の解説を読むのが苦じゃなくなるよ。

具体的には,『基本問題精講』,『標準問題精講』レベルの問題集,あるいは『青チャート』レベルの参考書を仕上げる。

その後,『やさしい理系数学』,『理系数学入試の核心』等の難問がそろった問題集に取り組む。

最初からできる人はかなりまれなんだけど,解説を読んで理解ができて,2回目以降にすらすら解けるようなら優秀。

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実践

たくさんの学生を見てきて一番足りてないのがこれ。

頭に入れて入れて入れて…本番で失敗。

当然といえば当然。

定期試験であれば一問一答的に点数をとることもできるけど,それがいざ模試になると全然点を取れない。

その原因は絶対的な実践不足。

インプット、アウトプットなんて言葉もあるんだけど,自分の数学力を知るには初見の問題にぶつかっていくこと。

身に着けたことをそのまま吐き出すのも大事だけど,見たことのない問題にどう解答するか考え,少しずつでも成功体験を積むことが大事。

単元ごとにでいいから,実践問題集を使って力試しをしよう。

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復習

学力の定着に復習は必須。それも定期的な。

ただ,今やっている勉強と並行して復習するというのはなかなかできない。

そこで,広範囲を一気に復習するのにおすすめなのが, 1回解いた実践問題集。

普通,実践問題集は力試しの意味合いが強いんだけど,裏を返せば必要な知識が詰め込まれた問題集ともいえるから復習にちょうどいい。

特に進路を意識していない1,2年生が進研模試を受けさせられて撃沈するなんてよくある話だけど,日ごろから実践問題集を使っていればそこまでひどい結果にはならないはず。

高校数学学習参考書の種類解説(教科書、講義書、参考書、傍用・実践問題集、過去問、テクニック書)
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