苦手な教科ある?
小中学生なら5教科,高校生ならさらに科目数が多いけど,それだけあれば1つくらいは苦手教科があってもおかしくはない。
それが試験の点数に現れるかどうかは別として,勉強しても点数につながらないとか,その教科が好きになれないなんてこともあるよね。
苦手教科の有無っても,育ってきた環境,教わった先生,本質的な興味の問題等,ぶっちゃけ運次第なところもあるから悲観しないでほしい。
克服する方法は必ずあるから。
君はどのタイプ?
僕の場合,担当する生徒には必ず「できる・できない」と「好き・嫌い」の両方を聞く。
なぜかというと,その返答によって指導方針が全然違うから。
ざっくりいうと,
- 好き&できる:問題なし,ガンガンいこう!
- 好き&できない:コツさえ掴めば簡単に成績が伸びるよ!
- 嫌い&できる:一歩間違えると…危うい
- 嫌い&できない:解決の糸口が必要だね
という風に分かれる。
この記事を見てくれているということは多分4だと思うんだけど,克服したいと思えている時点ですばらしいことだよ。
苦手教科克服の3ステップ
ステップ1:勉強と感情を一旦切り離す
そもそも勉強というのは権利だから,やるかどうかは自由。
中学校は義務教育だけど,親が子を通わせる義務があるだけで,君の義務ではない。
だから,試験で点数がとれなくて誰かに怒られるというのも変な話なんだよ。
じゃあなぜ親は怒るのか?
それは,勉強することが将来のためになるということを実感しているから。
先生が怒るのは?
それが仕事だと思い込んでいるから。
正直,高校は義務教育じゃないから,嫌ならやめればいい,っていう冷たい言い方もできる。
中卒で働くとか,どこかに弟子入りするとか,専修学校に入るとか,留学するとか,起業するとか,選択肢は色々あるしね。
僕は嫌ならやめれば?とは言わないけど,高校に行くと決断したのは自分自身だし,通わせてくれている親に感謝しなくちゃいけないよ,とは言い続けているよ。
ここで君は一つの分岐点を迎える。
勉強をする,という選択をしたという前提で,勉強を楽しむ気があるか,ないか。
楽しむ気があるなら,その感情に従って好きなだけ勉強しよう。
塾に入るなりして背中を押してもらえれば,あっという間に克服できるはず。
もし,楽しむ気がないのなら,一旦勉強と感情を切り離す必要がある。
端的に言えば,勉強を生きるための手段だと考えるということ。
教える側としては楽しんでもらいたいという気持ちが強いし,無感情だと成績は伸びづらいけど,手段だと言い切るならそれはそれでいい。
得意になったら自ずと好きになるってこともあるしね。
とにかく,苦手教科を克服する心の準備をしよう。
ステップ2:解決の糸口を探す
解決方法は1つじゃない。
本当に小さなことでつまづいてるだけの場合もあれば,苦手なイメージが先行して拒否反応が出るとか,どう取り組めばいいかわからないだけの場合もある。
だからまずはなぜ苦手なのかをよく考えて書き出すこと。
こう聞くと,「難しいから」とか「分からないから」と答える子も多いんだけど,その抽象的な答えから,もう一歩深く考えてほしい。
考えづらかったら,教科書を引っ張り出して目次を見ながら考えるといいよ。
- いつから苦手になった?
- いつまで得意だった?
- どの単元が苦手?
- 好きな単元もあるんじゃない?
- 先生がよろしくないだけ?
- 嫌な思い出があるんじゃ?
- 暗記ができない?
- 計算ができない?
- 漢字が書けない?
こうやって自己分析をするということは,苦手克服だけじゃなくて,今後の勉強の役にも立つ。
試験が終わってそのままにするのではなく,しっかりと見直しをして,できるようになってから次に進むというのも,本質的には同じ作業なんだよ。
ステップ1で感情と切り離せたのであれば,冷静に考えられるはず。
「嫌いだから」なんて返答はなしにしようね。
苦手な理由を書き出せたら,具体的な解決方法を考えよう。
実際には,ほんの小さなつまづきの場合が大半で,そこをクリアできれば平均に近づけるはず。
なんとなく気づいていたけど目をそらしていた,なんてこともあるかもね。
何をすればいいか分からない,というのは,先生に聞けばいくらでも答えてくれるよ。
苦手教科が好きな教科になって,得意教科にまでなる,なんてのは少数派だと思うけど,とりあえず平均に届けば十分克服できたと考えよう。
平均から満点を目指すとなると,また違う方法が必要になるよ。
ステップ3:小卒,中卒レベルを完璧に
実際にはステップ2の段階で,ほとんどの人は解決の糸口が見えたんじゃないかな?
解決しなかったら,とにかく遡って復習しよう。
中学校,高校に入学してから苦手になった場合は,簡単な入門編の問題集を用意して解く。
実際に本屋で手にとって自分が分かりやすいと思える問題集ならなんでもいいよ。
先生やネットのレビューは参考程度にね。
分からない問題があったら先生に聞けばいい。
YouTube等で解説動画を見るのもあり。
入学以前から苦手だった場合は,中学生なら小学校の,高校生なら中学校の内容をやり直そう。
一度やり直しをすれば,どこでつまずいたかが分かるからね。
本屋に行って,なるべく薄い問題集を探そう。
何ヶ月も使ってだらだらやってたら意味がないから,長くても1ヶ月で終わりそうなものを選ぶこと。
大事なのは短期集中。
復習は時間をかけず,「思い出し」と「理解できてないところを探してつぶす」ためだと割り切ってね。
理解できていないところをを見つけたら,覚えるまで徹底的にやる。
ちゃんと理解したければ先生に質問したり,ネットを使う。
理解できなくても,最悪の場合は暗記で乗り切る。
これが身につくかどうかが今後に影響するということを忘れずにね。
まとめ
正直,苦手の克服ってかなり大変。
苦手だと思っている時点で心理的なハードルが高いし,克服方法がいろいろあるからね。
ただ,共通していえるのは,突破口を見つけるということ。
例えば,1単元でもいいから「面白いと感じる+できる」状態になれば,そこから全体へ広げていくことができるし,つまずいた部分が見つかればそこをクリアすればいい。
最初にもいったけど,自分自身に苦手教科があるのは運次第の部分もある。
だけど,先生や参考書のせいにしてても何も変わらない。
最終的に困るのは自分だし,自分の成績を上げられるのは自分だけということを忘れないでね。
このままじゃいけないと思えたなら,1ヶ月以内に克服しよう。