項と係数
【定義】
式 $3a-7$ は,加法の記号 $+$ を使って,$3a+(-7)$ と表すことができる。
このとき,$3a$,$-7$ を,この式の項といい,文字を含む項 $3a$ の数の部分 $3$ を $a$ の係数という。
1次の項と1次式
【定義】
1次の項:1つの文字と正,負の数との積で表される項
例)
$8a$,$-2x$
1次式:1次の項と数の項との和の式や,1次の項だけの式
例)
$3a-7$,$7x$
同じ文字を含む項の計算
1つの式の中に同じ文字を含む項があるときは,分配法則を使って,それらを1つの項にまとめることができる。
例)
$3a+2a=(3+2)a=5a$
1次式と数の乗法・除法
- 「1次の項」と「数」の乗法は,数同士の積に文字をかける。
- 「1次式」と「数」の乗法では,分配法則を使ってかっこをはずす。
例)
$3a \times 2=(3 \times 2) \times a=6a$
$a(b+c)=ab+ac$
$(a+b)c=ac+bc$
1次式の加法・減法
- 1次式の加法では,2つの式の同じ文字の項同士,数の項同士をそれぞれまとめて,1つの1次式を作る。
- 1次式の減法では,ひく式の各項の符号を変えて,加法に直して計算する。
文字式の活用
- 身の回りの色々な事柄を,文字式を使って表すことができる。
- 文字式に表すと,色々な場合を1つの式で表すことができる。