正,負の数の加法・減法
【定義】
加法:足し算
和:加法の結果
減法:引き算
差:減法の結果
- 同符号の2数の和は,絶対の和に,共通の符号をつける。
- 異符号の2数の和は,絶対値の大きい方から小さい方を引いた差に,絶対値の大きい方の符号をつける。
- 異符号で絶対値の等しい2数の和は0。
- 正,負の数の減法では,引く数の符号を変えて加えればよい。
加法の計算法則
正,負の数を含む加法でも,次のことが成り立つ。
【法則】
加法の交換法則
$a+b=b+a$
加法の結合法則
$(a+b)+c=a+(b+c)$
項と計算
加法と減法の混じった式は,加法だけの式に直すことができる。
例)
$\left( + 2 \right) + \left( – 5 \right) \underline{- \left( – 4 \right)} =\left( + 2 \right) + \left( – 5 \right) \underline{ + \left( + 4 \right)}$
項
【定義】
項:加法の式で,加法の記号 $+$ で結ばれたもの
正の項:正の数の項
負の項:負の数の項
例)
加法の式 $\left( + 2 \right) + \left( – 5 \right) + \left( + 4 \right)$ における $+2$,$-5$,$+4$
加法と減法の混じった計算
加法だけの式にし,項だけを並べた式に直して計算することができる。
式の最初の項や答えが正の数のときは,正の符号 $+$ を省くことができる。
例)
$\left( + 2 \right) + \left( – 5 \right) + \left( + 4 \right) = 2-5+4$