集合
集合と要素
【定義】
集合:範囲がはっきりしたものの集まり
要素:集合を構成している1つ1つのもの
$x$ が集合 $A$ に属する( $x \in A$ ):$x$ が集合 $A$ の要素であること
$x$ が集合 $A$ に属さない( $x \notin A$ ):$x$ が集合 $A$ の要素でないこと
集合の表し方
要素を1つ1つ書き並べる
$(集合)= \{ 要素1,要素2,要素3,……,要素n \}$
例) $A= \{ 2,4,6,8 \}$
要素の満たす条件を示す
$(集合)= \{ (要素の代表)|(nの満たす条件) \}$
例) $A= \{ 2n|1 \leqq n \leqq 4,nは整数 \}$
包含関係
【定義】
$A$ は $B$ の部分集合( $A \subset B$ ):集合 $A$,$B$ において,$x \in A$ ならば $x \in B$ が成り立つこと
※このとき,$A$ は $B$ に含まれる,または,$B$ は $A$ を含むという。
※$A$ 自身は $A$ の部分集合である。($A \subset A$)
$A$ と $B$ が等しい( $A=B$ ):$A$,$B$ の要素が全く一致していること
※$A=B$ $\Leftrightarrow$ $A \subset B$ かつ $A \supset B$
空集合
【定義】
空集合( $\varnothing$ ):要素がまったくない集合
※空集合はすべての集合の部分集合である。
共通部分と和集合
【定義】
共通部分( $A \cap B$ ):$A$ と $B$ のどちらにも属する要素全体の集合
和集合( $A \cup B$ ):$A$ と $B$ の少なくとも一方に属する要素全体の集合
共通部分( $A \cap B \cap C$ ):$A$,$B$,$C$ のどれにも属する要素全体の集合
和集合( $A \cup B \cup C$ ):$A$,$B$,$C$ の少なくとも1つに属する要素全体の集合
補集合
【定義】
補集合( $\overline{A}$ ):全体集合 $U$ の部分集合 $A$ に対して,$A$ に属さない $U$ の要素全体の集合
※$A \cap \overline{A} = \varnothing$,$A \cup \overline{A} =U$,$\overline{\overline{A}} =A$
※$A \subset B$ ならば $\overline{A} \supset \overline{B}$
ド・モルガンの法則
【法則】
ド・モルガンの法則
$\overline{A \cup B} = \overline{A} \cap \overline{B}$,$\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B}$